通夜でのマナー

ろうそくの火

通夜の意味とマナー

誰かが亡くなった際、お奥の場合最初に行われるのが「通夜」という会です。
これは故人と生前付き合いのあった人たちが集まり、その死を送り見送りをするという、一種の会合となります。
元々は死者の魂が穢れてしまわないように、死出の旅路を見守るということが目的であった宗教的な儀礼でしたが、現在ではその宗教性は薄れてきており、単純に生前の感謝を伝える場となっていると言えます。

本来の通夜はその穢れから守るという意味合いから、一晩ろうそくを絶やさないようにする寝ずの番というものが行われます。
ただ、仕事の都合や親族側の体調などが問題となることが多くなってからは、夜通しでは行わない半通夜形式でとりおこなわれることも多くなってきました。
では、そんな通夜に参列をするという場合には、どのようなことに気を付けなければならないのでしょうか?必要とされる最低限のマナーについていくつか紹介していきたいと思います。

まず最初のマナーとして見ていくのは、挨拶です。
通夜に参列する場合にはまず遺族の方に挨拶をすることになります。
その際の挨拶は「ご愁傷様でした。心よりお悔やみを申し上げます」といった内容が一般的です。

ただ、注意しなければならないのが故人及び遺族がキリスト教徒の場合です。
キリスト教の場合は通夜ではなく前夜会という名称で呼ばれますが、キリスト教は死をネガティブなものと捉えていない宗教なので、お悔やみの言葉を述べるのはマナー違反になる可能性があります。
その場合は「お知らせ頂きありがとうございました」「安らかな眠りをお祈りしております」というような、プラス方向の挨拶に変更するのが良いでしょう。

また、この際に香典を渡すことになりますが、通夜は受付がないのが普通なので、祭壇に置くのが一般的なマナーです。
それと、知らせがあったにもかかわらず行くことが出来ないという場合には弔電を出すようにするのを忘れないようにしましょう。

通夜の服装

さて、もう一つのポイントは服装についてです。
葬儀や告別式などでは喪服を着用していくのがマナーとなっていますが、実はこの通夜だけは違います。
通夜は亡くなってから直後に行われるというのが一般的であるために、喪服で赴くと「故人の死を予想していた」という意味に取られかねず、マナー違反となることがあります。

この風習はそれほど気にされなくなってきているものの、高齢の方のなかにはマナーに拘る人もいらっしゃいますので、トラブルを避けるようにフォーマルな平服で行くのがまちがいありません。
ただ、通夜だけに赴くという場合には他の場所で喪服で尋ねる機会がありませんので、例外的に喪服での参列もマナー違反とは取られないようになっています。