生前葬ついて

実際に生前葬を行った芸能人

2009年4月、世界的に著名な映画監督で、かつコメディアンでもあるビートたけしさんが、テレビ東京の自らがMCを務める某番組で、自らの生前葬をしたことが話題になったのは記憶に新しいと思います。
生前葬とは存命中に執り行う自らが喪主の葬儀のことで、血縁者や友人知人、お世話になった人々を招いて御礼申し上げる場といったもので、パーティと大差はありません。
ただ単なるパーティではないことを示すために、生前に戒名を授かった位牌又はその擬似的なものを象徴として行う本格的な葬儀にされる方もいます。
たけしさんの例では、葬儀そのものが目的でなく、番組の視聴率獲得のためのものでしたが、実際に生前葬を執り行う方の多くは、有識者で第一線を退く際に開催するものが多いです。
葬儀の形態は自由葬に分類されるものの、位牌もなく、単なる飲み会と変わらないものもあります。
自らが生前葬を行う最大のメリットは、きっともう死ぬまでの間に逢うことがないかも知れない世話になった人々や、没後も気に掛けたい人々と逢っておけることです。
あるいは米寿、白寿を迎えた年代の辺りからは、友人知人も体が衰えている故、きっと葬儀に参列などはできないだろうから、その前にお別れを言っておけるということです。

社会的には無効な葬式

また第一線を退くに当たり、今後は社会活動をしないことを宣言し、老い先短い余命いくばくかの人生を生まれ変わって過ごすための決意を持つためという方もいらっしゃります。
それなら単なるパーティでいいじゃないかっと思いがちですが、名ばかりでも生前葬は葬儀ですので、普段パーティならお断りして参加しない方も、参列する可能性が高くなります。
ただし官公庁役所、企業を含め、生前葬への出席を忌引きと認めるわけもありませんから、社会的には全く無効な葬式であることにはかわりありません。
それと生前葬を行った殆どの方が実際の没後は、また葬式を執り行っています。
これは生前葬はあくまで、本人主催、本人喪主、本葬は遺族主催の遺族喪主であり、遺族が故人を見送るための儀式だからです。
しかし逢えるうちに会いたい人に逢っておけば、心置きなく旅立てるというもの、また参列者にとっても同様です。
喪主本人だけでなく、同じ席に参列した旧人と再会できるわけですから、自分がきっかけとなって取り持つ縁もあるわけで、旅立つ前に大きな仕事をしたという達成感にみちあふれることができるでしょう。