ジャズ葬

ジャズ

ジャズ葬ってどんな葬儀なの?

葬儀というと、多くの人がしめやかな雰囲気の中で行われるものだと想像するでしょう。
実際に日本で行われる葬儀ではそういった雰囲気になる事が多いですし、故人が安らかに眠れるように静かな葬儀が行われています。
しかし世界に目を向けてみると、葬儀が悲しい雰囲気の中で行われない地方もあります。
特に有名なのがニューオリンズで行われているジャズ葬という葬儀で、このジャズ葬は日本人が想像しがちな暗い雰囲気の葬儀ではなく、非常に明るい雰囲気をした葬儀なのです。

外国では葬儀の際に多くの人が故人の入った棺を持って列を作り、埋葬される予定の墓地まで棺を運んでいくという習慣があります。
ジャズ葬では、その時にまるでパレードのようにジャズが演奏され、参列者が踊ったりするなどお祭りのような雰囲気で行われます。
このジャズ葬は非常に明るい雰囲気の中行われる葬儀で、楽団はさまざまな楽器を使って演奏をしながら墓地まで歩き、参列者も独特なステップを踏みながら墓地へと向かいます。
日本ではまず見る事のない葬儀なので知らない人も多いですが、ニューオリンズではこの葬儀が非常に有名となっています。

ジャズ葬は遺体を運ぶ時と、墓地から帰る時とでそれぞれ流す音楽が違い、墓地へ遺体を運ぶ時には静かな曲を流し墓地からの帰りには賑やかな曲を演奏しています。
このニューオリンズで行われているジャズ葬から生まれたものもあり、名前の通りジャズはもちろんロックの元となったリズムもニューオリンズの葬儀から生まれたと言われています。
ジャズ葬はただ賑やかな葬儀であると思ってしまう人もいますが、そこから生まれた文化もある非常に歴史的な価値を持つ葬儀でもあるのです。

ジャズ葬は、しめやかな雰囲気の中で故人を偲ぶという意識を持っている私たち日本人にとって、あまり馴染みのない葬儀の形式と言えるでしょう。
しかしこのジャズ葬はただお祭り騒ぎをして賑やかなん雰囲気の中、故人の棺を墓地まで運んでいくというだけのものではなく、そこにはきちんとした意味があります。

ジャズ葬の起源と意味

ニューオリンズのジャズ葬が行われるようになった背景はとても重いもので、元々は苦役労働に耐える奴隷階級の人々が死は苦痛でしかない奴隷からの解放だという事で、その祝いとして行うものでした。
日本人にとって死は終わりの形という意識が強いですが、住む国や環境によって死への認識はこのように大きく違っています。
ジャズ葬を不謹慎なものだと思ってしまう人も多いですがそれは間違いで、死への認識が違うからこそ生まれた文化のひとつがジャズ葬であるという事を知っておかなければいけません。

ジャズ葬を日本で目にする事はあまりありませんが、海外では地方によってこのような葬儀に参加する事もあるでしょう。
日本人の感覚では不謹慎と取れる葬儀の形式にもその地方ならではの解釈や意味があり、それを知っていないと現地で参加した時に思わぬ恥をかくことになります。
さまざまな風習や習慣の違いを知る事は、あなたの葬儀に対する感覚を広げてくれる事にもなるでしょう。