音楽葬・ホテル葬ついて

一定の枠にあてた葬式

信仰する宗教のないという方、俗にいう無宗教の方が、自らオリジナルな葬式をプロデュースする自由葬なるものがありますが、この無宗教葬や自由葬、あるいはプロデュース葬と呼ばれる葬式の中でも、ある一定の枠にはめた葬式があります。
例えば、音楽葬やホテル葬といわれるものです。
とりわけ音楽葬は6年前の2007年に癌の転移に苦しみ、自らの命を絶ったZARDの故坂井泉水さまの葬儀より一般的に使われるようになった言葉です。
無宗教の方が故人や喪主だったという場合だけでなく、たとえ何かしらの宗教の信徒であっても、不特定多数の方が参列することから、参列者に宗派による葬式の流儀や作法の違いによる困惑を起こさせないために行うなどの場合もあります。
坂井泉水様のケースの場合はアーチストだったこともあり、自分の楽曲が流れっぱなしでしたが、別に他人の楽曲でもいいわけです。
ちなみに音楽葬は基本的には自由葬のひとつであり、どのような形態で葬式を行おうが、そのものズバリ葬式の最中に故人の思い出あるいは好きだった曲や歌が流れている葬儀ということになります。
ですから芸能人やアーチストなど音楽にかかわってきた特別な人しかできないというもでもなく、希望すれば誰でもできる葬儀なのです。
ただし音楽の流し方では本格的な交響楽団などを呼んで、本格的なオーケストラの生演奏を行う最も高額な費用が掛かるものから、市販のCDや音楽フォーマットに乗っ取ったデータを使用して、単なるスピーカーから流すだけという安価な費用なものまで様々です。

ホテル葬儀なるものが……

また最近ではホテルが直接葬式を承るホテル葬儀と呼ばれるものもあります。
無論、葬儀社に企画依頼することもできますが、基本的に中間マージンがかかり、企画も葬儀社を通す人伝手になりますから、直接ホテルと話すのが良いでしょう。
ただし、もしも一般的な葬式と同じような法具の装飾を施し、同じような流儀で儀式をホテルで執り行いたいという人もいると思います。
ホテルが装飾などを葬儀社に依頼するか、どちらかが元請で、どちらかが下請けということになりますから、その場合はどちらかといえば葬儀社にお願いするのが良いでしょう。
結論的には自由葬と同じで、葬儀の内容は全て主催する喪主側がプロデュースすることになります。
例えばホテル内の結婚式の控室を利用して、身近な縁者だけで家族葬儀を行い、不特定多数の参列者には披露宴会場などを利用して、自由葬を行うなどがその一例になります。
葬式というものはお亡くなりになったら、できるだけ早急に執り行うのが一般的ですので、結婚式のように何か月も前から予約できるというわけではありません。
音楽葬にしても、交響楽団やバンドによる生演奏の手配となると、スケジュールの問題もあるので、全てはタイミングがあえばということになります。
ただしキリスト教、特にカトリックでは、讃美歌三唱があるわけで、パイプオルガンの演奏なども行われる場合もあるでしょうから、承る葬儀社側からすればこれを音楽葬として扱う場合もあります。