葬儀の後にやってくるもの

悲しみの中での葬儀社選び

身近な大切な方が亡くなった時、遺族は本当に忙しいものです。
悲しみに浸る時間もそれほど持てないまま、葬儀の準備を進めていく必要があります。
まずどこの葬儀社にお願いするのかを決定するのが重要となります。
時間がない中で、いい葬儀社を選ぶということは、本当に大変なことです。
その後も、喪主を決めたり、葬儀そのものをどのように進めていくのか、
またどのくらいの弔問客が想定され、どのような準備が必要となるのかなど、
決めなくてはならないこと、考えなければならないことが山積みです。
「やらない」という選択肢を選ぶことは難しいので、多くの人は大きな悲しみの中、
必死でそういった作業をこなしていくことと思います。

気持ちが途切れる瞬間

葬儀が終わると、ひと段落ついた気持ちになるでしょう。
もちろん、まだそこから様々な手続きも必要なのですが、大きな仕事を一つ終え、
ほっと一息つく方も多いのではないでしょうか。
また、忙しさがふっと途切れたその瞬間が、
「これまでずっとそばにいてくれた大事な人がもうそばにはいてくれない」ということを
強く実感する時間となってしまうかもしれません。
葬儀の間は忙しく、故人を送り出すためにやってきてくれた方たちの応対をすることで、
気がまぎれることも多いですが、ふっと気持ちの途切れる瞬間というものは、
いつかやってくるものです。

忙しい時には気付かなかったことに気が付いてしまうのも、こんなときです。
「もっとああしてあげればよかった」「もっと一緒にこんなこともしたかった」と、
後悔したり、自責の念を感じてしまう方も多いようです。
また、感情の変化だけでなく、悲しみや喪失感から、
体調の変化が現れてしまう方もいらっしゃいます。
亡くなった方の生前の症状と同じような状態になってしまったり、
食欲不振や動悸・息切れなどの症状が出てしまう方もいらっしゃるようです。

葬儀の後に、こうした悲しみ、そして悲しみに伴う体調不良が現れることは、
不思議なことではありません。
まずは「それが当たり前」と自分も周囲も受け止めてあげることが大切だと言えるでしょう。
泣きたいのなら、思いっきり心ゆくまで泣くことが必要です。
自分がしっかりしなければ・・という気持ちになり、悲しんでいる時間はない!と、
無理に自分を奮い立たせる方もいらっしゃるようですが、
無理はいつか自分にもっと重い負担を与えることにもなりかねません。

グリーフケアの重要性

こうした身近な大切な方をなくした悲しみをグリーフと言い、
そして、そんな心をケアすることをグリーフケアと言います。
アメリカやイギリス、ドイツなどでも広く浸透しているサポートで、
日本でも近年その重要性が訴えられています。
グリーフケアに力を入れている葬儀社も増えつつあります。
葬儀社として、グリーフケアまでを意識した葬儀を執り行う取り組みをしている会社や、
サポート団体への取次をしてくれるところもあります。
これからは、葬儀社を選ぶ際にそうした点も重視されるようになっていくのでしょう。